CapCutは商用利用できる?著作権・ライセンスの全注意点をプロが解説

「このBGM、本当に商用利用していいの?」
「このBGM、ほんとに商用利用して大丈夫?」
「CapCutで作った動画をクライアントに納品して、あとから著作権トラブルになったら…?」

そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

CapCutは、無料で使える高機能な動画編集アプリとして人気ですが──
実は「商用利用できる範囲」が非常に限定的なのをご存じですか?

2025年現在、CapCutで使える素材(BGM・テンプレ・動画・画像など)は、
TikTok/CapCut/TikTok for Business での使用に限り商用利用OK
つまり、YouTubeやInstagram広告など他媒体で使うとライセンス違反になる可能性があります。

そこで本記事では、

  • CapCut無料版とPro版のライセンスの違い
  • 商用OKな範囲とNGな使い方
  • 実際の制作現場での注意点
  • 案件・広告に安心して使うための回避策

を徹底解説します。

結論:他媒体で使うならPro版でも要注意!
案件・広告に安心して使いたいなら、商用ライセンスが明記された他ツールの併用を検討すべきです。

それでも「TikTok中心の運用」であれば、CapCut Proを使えば全素材が商用OKで安心して使えます。

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目次

CapCut 無料版とPro版のライセンス比較|商用利用の範囲がまったく違う

項目無料版Pro版
商用利用の可否一部NG(ほとんどの素材が非商用)商用利用可素材あり(Dual Use)
BGM・効果音多くは非商用のみ「Commercial」表記あり素材のみ商用可、ただしTikTok・CapCut用途に限る
テンプレート素材権利不明なものも含む商用可テンプレあり、利用先に制限あり
素材の表記表示なし(非商用と推定される)商用可素材は「Commercial」マーク付きで判別可能
使用可能プラットフォーム原則個人利用のみTikTok・CapCut・TikTok for Businessのみ商用可(他媒体はNG)
案件・広告動画への利用ライセンスの明記がなく不安用途制限あり。利用前に媒体・素材を確認する必要あり
利用時の注意点利用規約の確認必須Pro版でも素材ごとの可否チェックが必要

CapCutは無料でも使える優れた動画編集ツールですが、すべての素材が商用利用できるわけではありません

特に無料版では、BGMやテンプレートの中に商用利用が許可されていない素材が含まれており、
知らずに案件や広告に使うと、著作権やライセンスの問題に発展する可能性があります。

Pro版では、商用利用が許可された「Dual Use素材」が追加で利用できるようになります。
ただし、これらの素材も「TikTok・CapCut内での使用」に限定されている場合が多く、利用先の制限に注意が必要です。

CapCutで商用利用NGになる具体的なケースとは?

CapCutを使った動画制作において、Pro版を使っていたとしても「すべてが商用OK」というわけではありません。
素材の種類や組み合わせ、利用するプラットフォームによって、商用利用が制限される場合があります。

以下に、商用利用NGになりうる具体的な例を紹介します。

利用ケース利用可否理由・補足
無料版のBGMを使ったYouTube広告動画✕ NG無料素材は非商用が前提。収益化・広告はNGとなる場合がある
無料版テンプレートを使って納品用動画を作成✕ NG権利不明素材が含まれる可能性があり、クライアント納品には不向き
Pro版の音源を使い、Instagramに投稿✕ NG商用可素材はTikTok・CapCut用途限定。他SNSへの利用は規約違反の可能性あり
素材を自作テンプレートとして販売✕ NGCapCut素材の再配布・販売は明確に禁止されている
複数の素材を組み合わせた中に1つでも非商用素材がある場合✕ NG一部でも非商用素材を含むと、全体が商用利用不可になる

CapCutを安全に使うためのポイント|商用利用でトラブルを防ぐために

CapCutを使って案件や広告動画を作る際に、あとから「著作権的にNGだった…」とならないために、次の3点は必ず意識しておきましょう。

1. 素材に「Commercial」マークがあるかを確認する

CapCutの中には、「この素材は商用でも使ってOKですよ」と明記されているものがあります。
そうした素材には、「Commercial」や「商用利用可」といったマークが付いています。

マークがない素材は、原則として個人利用のみが想定されているため、
クライアント案件や広告での使用は避けたほうが安全です。

2. 動画の投稿先が「CapCut」「TikTok」であること

たとえ商用OKの素材を使っていても、利用できる場所(媒体)が限定されている場合があります。

具体的には、以下の3つのプラットフォームのみでの利用が許可されているケースが多いです:

  • CapCut(アプリ・Web)
  • TikTok
  • TikTok for Business

つまり、YouTubeやInstagramなど他のSNSに投稿したり、クライアントに納品して使ってもらう場合はライセンス違反になることがあります。

3. 他の媒体で使うなら、別途ライセンスが必要になることも

たとえばYouTube広告やテレビCMに使いたい場合は、
CapCutで使った素材が「どこまで使っていいか」しっかり確認する必要があります。

規約では「その他の媒体で使うなら、権利者から個別に許可を取ってください」と明記されており、
無断で使用すると、最悪の場合は削除・損害賠償請求に発展することも。

よくある誤解に注意

「Pro版にしたら全部自由に使えるんでしょ?」
という声をよく聞きますが、実際はそうではありません。

CapCut Proを使えば、商用利用OKな素材が増えるのは確かですが、
それでも素材ごとに利用条件は異なります。

Pro=完全フリー素材ではなく、「条件付きで使える素材が含まれている」状態だと理解しておくと安心です。

CapCutのCommercial Soundsとは?|使える範囲と注意点まとめ

CapCutでは「Commercial Sounds(商用音源)」として、事前にライセンスがクリアされた50万曲以上のBGMが提供されています。
しかし、その使用範囲は一律ではなく、素材ごとに「使って良い場所(媒体)」が異なるため、注意が必要です。

1. Commercial Soundsとは?

  • 世界中の多ジャンル(ロック・ヒップホップ・電子音楽など)から構成されるBGM集
  • 商用利用前提でライセンス処理済み
  • ユーザーが個別に権利処理をする必要がない

2. すべての素材が「どこでも使える」わけではない

CapCut公式FAQによれば、Commercial Soundsには複数のライセンス形態が存在します。

パターン使用可能な媒体
一般のCommercial SoundsCapCut・TikTok・TikTok for Business
一部素材他のSNSや広告媒体でもOK(ただし個別確認が必要)

具体的に使える媒体は「素材ごとに表示されるライセンス情報を確認する必要がある」と明記されています。

3. 素材ごとのライセンス確認が必要な理由

  • CapCut内で「Commercial Sounds」と表記されていても、
     その素材がYouTubeやInstagramで使える保証はない
  • 素材ごとにクリック(タップ)すると、詳細な著作権・ライセンス情報が表示される

この表示内容を確認せずに使用した場合、使用媒体が条件外だとライセンス違反になるリスクがあります。

4. 他の音源を使いたい場合の注意

CapCut以外の音源(自作・他サービスから取得したもの)を使うことも可能ですが、
その場合はCapCut側でライセンス保証はされていません。

FAQより:
“CapCut has not cleared these sounds to use for commercial purposes… consult your legal team to ensure you have obtained a proper license.”

つまり、自作音源でも、商用利用ならライセンス処理が必要という立場です。

5. 無料で提供される商用音源も「期間限定」

  • 一部のCommercial Soundsは期間限定で無料提供される場合あり
  • その場合でも「指定された期間中に公開された動画に限り商用利用可」という条件付き
  • 利用時はCapCut公式のライセンス利用規約に準拠する必要がある

CapCut商用利用FAQ

Q1. CapCut無料版でも商用利用できますか?

基本的にはできません。
無料版に含まれるBGMやテンプレートの多くは非商用利用が前提で、TikTokやCapCut内の個人投稿用途のみを想定しています。YouTube広告やクライアント案件などで使うとライセンス違反になる可能性があります。

Q2. CapCut Proならすべて商用OKですか?

いいえ、条件付きです。
Pro版になると「Commercial」マーク付きの商用利用可素材が使えるようになりますが、多くはTikTok/CapCut/TikTok for Business内での利用に限られます。他媒体(YouTube、Instagramなど)への利用は別途確認が必要です。

Q3. 商用利用OK素材はどう見分ければいいですか?

素材のサムネイルや詳細画面に「Commercial」または「商用利用可」マークが表示されます。
ただし、その素材がどの媒体で使えるかは別途「利用条件」欄で確認する必要があります。

Q4. Commercial Soundsはどこまで使えますか?

Commercial Soundsは事前にライセンス処理済みのBGM集ですが、全ての媒体で使えるわけではありません。多くはTikTok/CapCut用途限定で、一部のみ他媒体利用が許可されます。必ず素材ごとのライセンス表示を確認してください。

Q5. CapCut素材を使った動画をクライアントに納品してもいいですか?

条件を満たせば可能ですが注意が必要です。
商用可素材のみを使用し、かつ利用先がライセンス条件に合致している場合は納品できます。ただし、1つでも非商用素材を含むと全体が商用不可になるため、制作前に全素材を確認してください。

Q6. 他SNSや広告で使う場合の回避策はありますか?
  • CapCut外でライセンスが明確なBGM・素材を用意して差し替える
  • 商用ライセンスが付与された外部素材サイト(Envato Elements、MotionElementsなど)と併用する
  • クライアント案件では、権利処理済みの素材のみ使用するルールを事前に決めておく
Q7. CapCut以外の音源を使った場合はどうなりますか?

CapCut側でライセンス保証はされません。自作や他サービスの音源でも、商用利用するなら必ず権利処理(使用許諾)を行う必要があります。

安心して案件・広告動画に使うならCapCut Pro

無料版は便利ですが、素材ごとの商用利用条件を守るのは意外と大変です。
Pro版なら「Commercial」マーク付き素材が使え、TikTok中心の運用なら商用OKで安心して制作できます。

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この記事の監修者

OurTime代表取締役CEO/1992年生/愛知県名古屋市生まれ/立命館大学機械工学科卒業。大学在学中に立ち上げたフィットネスメディア『クールフィットネスジャパン』をきっかけに、2021年7月にOurTime株式会社を創業する。趣味は筋トレ、読書、ゴルフ、サウナ、猫もふもふ、朝のお散歩。

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