企業のメタバースの活用方法とは?事例を5つ紹介しながら解説!
「メタバースが最近流行ってきているけど、どういう風に活用するのがいいんだろう?」
この記事では、このようなお悩みを解決します。目次はこのようになっています。
・メタバースってなに?
・企業がメタバースを利用するメリット
・メタバースの安全性
・企業のメタバース導入例
この記事は、5分程度で読むことができるので、メタバースを活用しようと考えている担当者の方は、さくっとご覧いただけますとメタバースの活用方法について概要をご理解いただけるかと思います。
メタバースってなに?
まず、そもそもですがメタバースは何かご存知ですか?
「仮想空間でなんかやりとりするものじゃないの?」
こういった曖昧な認識でメタバースを利用することはあまりお勧めしません。
なので、ここでメタバースについて、しっかり理解を深めていただきます。
実は、「メタバース」という言葉は最近できたものでなく、何十年も前から使われていました。
それが現在、ここまでの注目を得ているのは、インターネットの普及やスマートフォンの普及の影響でしょう。
ただ、抽象的過ぎて分かりづらいため、1つのゲームを例にして、メタバースについて説明させていただきます。
そのゲームは、2020年の3月20日に発売されて一斉を風靡したNintendo Switchの「あつまれどうぶつの森」です。
あつまれどうぶつの森は、動物たちと自分が同じ世界で生活するゲームです。
このゲームはまさしくメタバースなのですが、これまでの「どうぶつの森シリーズ」と異なるのはオンラインで仮想世界上でほかの不特定多数のプレイヤーと関われることにあります。
ほかにもAPEX LEGENDSやFORTNITEのようにメタバースを使ったゲームが多数出てきており、いずれもとても人気を博しています。
このようにメタバースを使うと、実際にアバターを使って、会議をしたり、コミュニケーションを取ったりすることができるようになります。
企業がメタバースを利用するメリット
このように一般消費者にはメタバースはすでに普及をしていることがおわかりいただけるかと思いますが、企業がメタバースを利用するメリットはどんなものがあるのでしょうか?
企業が享受することのできるメリットのひとつはずばり、移動コストの削減です。
例えば、東京で会議をするときは、(特にコロナ前は)新幹線を使わないといけないとしましょう。
現在は、新幹線で1時間ほど過ごし、駅に着いてからタクシーで待ち合わせ場所に移動する。
新幹線は、人でいっぱいで息苦しく、タクシーで移動しようにも渋滞で動けない。
こういったストレスを抱える状況がありますよね?
メタバースを利用することで、これらのストレスから解放されます。
自社のビルから、会議する相手とコミュニケーションをとることができます。
これにより、新幹線代のコスト削減のみならず、移動中のストレス削減、移動時間の削減と移動に伴うコストをすべて削減してくれるのです。
ここまで聞いた人の中で、
「いや、別に今でもZoomとか使えば、会議できるじゃん。」
こう思われる方もいるでしょう。
たしかに、今でもZoomなどのオンライン会議ツールで自社にいながらの会議をすることはできます。
しかし、まるで隣に相手がいるような会議をすることは可能でしょうか?
おそらくZoomでは難しいでしょう。
実際にメタバースを用いたアプリを使ってVR空間上で会議をすると、2次元と3次元の違いに驚くかと思います。
メタバースを利用すると、アバターとして同じ空間を共有してるので、まるで実際に隣で会議をしているように仮想空間で会議することが可能になるのです。
これが、メタバースを企業が活用すべき数あるメリットのひとつです。
メタバースの安全性
メタバースが便利なのはお分かりいただけたかと思いますが、果たして安全性はあるのでしょうか?
結論、メタバースは、ブロックチェーンという技術を使えば、セキュリティ機能が高くなるので安全だということができます。
(※ブロックチェーンとは、取引履歴を暗号技術によって、1本の鎖のようにつなげることで、正確な取引履歴を維持しようとする技術のこと)
ティファニー・シンギュ・ワンさんは、「オアシスがテック企業の自主規制を支援することで、より安全でより優れたメタバースを実現できる。」と言っています。(※ティファニー・シンギュ・ワン・・・非営利団体「オアシス・コンソーシアム(Oasis Consortium)」を立ち上げた人物)
企業のメタバース導入例
それでは、実際にメタバースを導入しているサービスや企業例を見てみましょう。
メタバースは下記のサービスや企業に導入されていますです。
・Horizon Workrooms(Meta社)
・REALITY(GREE社)
・バーチャルマーケット
・バーチャル渋谷 | バーチャルOKINAWA
・SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland
Horizon Workrooms(Meta社)
Horizon Workrooms は、Facebook(現在:Meta社)が開発したオンライン会議ツールです。
実は、弊社でもこのHorizon Workroomsを利用していまして、結構役立っています。
(ちょっとまだPCとの連携が面倒くさかったりしますが・・・)
このWorkroomsは現在多くの人が利用しているZoomやMicrosoft teamsそしてMeetと違って、アバターを仮想空間で操作するツールになります。
下記の動画を見るとイメージがつきやすいのではないでしょうか?
このように、実際に会議を行うように、仮想空間で会議を行うことができるのです。
例えば、実際の会議のようにボートにアイディアを書き込んで、みんなで共有することも可能ですし、自分のパソコンをVR内で利用することも可能になっています。
これは、メタバースという技術を利用した発明になります。
だから、メタバースを利用して、商売をしようという人の参考例ではなく、メタバースそのものをビジネスにしようと考えている会社には参考になる会社だと思います。
REALITY(GREE社)
REALITY株式会社は、運営するバーチャルライブ配信アプリ「REALITY」上でアバター同士が通話することができる「ビデオチャット」機能を提供しています。
要するに、実際に人と会って話せるように、アバターを利用して、他の人と話すことができる機能を追加しましたよという話です。
Meta社がやっている「Horizon Workrooms」と同じような感じですね。
実際の紹介映像がありましてので、ご覧ください。
VTuber みたいな感じですね。
これは、まだまだメタバースというより、ビデオ通話の延長に近いかもしれません。
しかし、GREE社のHPでREALITYについてこのように記載されています。
REALITYでは今回の「ビデオチャット」機能の提供にとどまらず、仮想空間を自身の手で創造・拡張し、オリジナルアイテムの作成や販売を通じて現実世界の収入を得られるクリエイターエコノミーなどを実現するための新機能の開発を今後も行っていきます。
この一文からも分かるように、GREE社はこれからどんどん仮想空間へ移行するようになるでしょう!
そうすれば、GREEからMeta社の「Horizon Workrooms」のような通話アプリが開発されるかもしれません。
いや、もっと面白いアプリの開発も・・・!
バーチャルマーケット
バーチャルマーケットをご存知ですか?
こちら文字通り仮想空間上で買い物ができるアプリなのですが、
「仮想空間で買い物するの?いやいや、仮想空間で買い物しても現実世界に持ってこれないから意味ないでしょ。」
と思いますよね。
たしかに、仮想空間でなにかを購入しても、現実世界には持ってくることはできません。
ただ、バーチャルマーケットは、そもそも現実世界のことなんて考えていません。
バーチャルマーケットで購入するものは、仮想空間をより豊かにするものなんです。
実際の世界と同じような世界を作ろうとしているんです。
バーチャルマーケットのプロモーションムービーがありましたので、ご覧ください。
こういったバーチャルマーケットを利用することで、洋服や家具を売ることができるようになるでしょう。
もちろんNFTで作成されたバーチャルな洋服や家具ですので売れたら仮想通貨としてしっかりと売上を立てることも可能です。
おそらく、今後は更に仮想空間への移行が進むので、日常生活で使用しているものすべてが仮想空間でも同様に必要になると考えれば、ビジネスチャンスばかりでしょう。
バーチャル渋谷 | バーチャルOKINAWA
バーチャル渋谷、バーチャルOKINAWA は、新しい観光の形として注目されているメタバースの利用方法です。
バーチャル渋谷では、スクランブル交差点を中心にさまざまなイベントを開催しています。
この動画を見ると、どんなものか分かりやすいと思います。
バーチャルOKINAWA は、首里城や国際通りを仮想空間で観光できます。
イメージをつかむためにも、この動画をご覧ください。
バーチャル渋谷とバーチャルOKINAWA は、仮想空間での観光に焦点を当てたビジネスです。
仮想空間での観光のメリットは、移動時間や移動コストが全くかからず、さらに天気の心配もしなくていいことではないでしょうか?
沖縄観光だと天気が悪くなると、どこも観光できないなんてこともざらにあります。
ビジネスへの応用としては、
・プラットフォーム内での製品を作り、売ること。
・こプラットフォームを作ること。
このようになります。
アイディア次第でもっと利用する形を変化させていけるでしょう。
SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland
「SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland」は、サンリオ初のバーチャル音楽フェスです。
こちらも紹介ムービーがあったので、ご覧ください。
このイベントのメタバースの利用の仕方は、仮想空間でのライブですね。
現実世界でのライブでは、参加者の移動コストがかかりますが、仮想空間だと自宅からライブに参加することができるので、世界中どこにいてもネットがつながる環境であれば、参加することが可能です。
企業がこの例を利用するとなると
・イベント開催する会社であれば、バーチャル開催にすることで参加者が増えることが期待される。
・どんな場所でも密なコミュニケーションの取れる会議をすることができる。
このような感じでしょうか。
まとめ
今回は、企業のメタバースの利用方法を事例を扱いながら紹介しました。
メタバースは、現在発展している途中であり、これからメタバースを利用したビジネスがどんどん起こってくるでしょう。
時代の波に取り残されないように、上記で紹介した企業を参考にしつつ、あなたの会社の強みを生かせる形でメタバースを活用することをおすすめします。
メタバースは、これから約100兆円の市場規模になることが予想されています。
参入するなら今のうち!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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