企業向けAI動画の作り方|企画から生成・編集・確認まで5ステップ

AI動画は、文章や画像から映像案を作るだけでは完成しません。企業利用では、目的、素材の権利、ブランド表現、事実確認、掲載先の仕様まで設計し、人が確認しながら編集する工程が必要です。
本記事では、AI動画の作り方を「企画」「素材」「生成」「編集」「確認・公開」の5ステップに分け、AIに任せやすい作業と人が判断すべき作業を整理します。特定ツールの操作ではなく、商品PR、SNS、会社紹介などに共通する実務の流れです。
企業のAI動画制作は「生成前」が重要
最初にツールを選ぶと、作れる表現に目的を合わせてしまいがちです。先に「誰に、何を、どこで伝え、次に何をしてほしいか」を決めます。問い合わせを増やす動画なら、映像の美しさだけでなく、商品理解、信頼、CTAまで一続きで考える必要があります。
- 視聴者:既存顧客、見込み客、求職者、社内など
- 目的:認知、理解、比較、問い合わせ、購入、応募など
- 掲載先:Web、SNS、広告、営業資料、展示会など
- 必須情報:商品名、特徴、注意事項、根拠、CTA
- 避ける表現:誤認、誇張、ブランドに合わない描写
AI動画の作り方5ステップ
1. 目的と1メッセージを決める
15秒や30秒の短尺では、伝える内容を増やすほど理解しにくくなります。「新商品の質感を印象づける」「サービスの利用場面を想像してもらう」のように、一本につき主メッセージを一つに絞ります。測る行動も、再生数だけでなく、LP閲覧、CTAクリック、問い合わせ送信など段階を分けます。
2. 使用する素材と権利を整理する
商品写真、ロゴ、人物写真、既存映像、文章、音源を一覧にし、利用許諾と掲載範囲を確認します。機密情報や公開前の商品を外部サービスへ入力する場合は、社内ルール、利用規約、学習利用・保存の扱いも確認します。人物の顔や声を使うときは、本人の同意と利用範囲を明確にします。
3. 絵コンテ単位で生成・選別する
動画全体を一度に作ろうとせず、各カットの役割、被写体、動き、カメラ、色、秒数を決めて生成します。同じ指示でも結果が変わることがあるため、採用基準を先に用意し、商品形状、ロゴ、文字、人物、手指、背景の連続性を確認します。
動画の目的と素材を整理した段階からご相談いただけます
商品写真やロゴ、参考イメージがあれば、AIで補助できる工程と、実写・通常編集にしたほうがよい工程を切り分けられます。
4. 編集で一本の動画に整える
採用カットを並べ、尺、テンポ、テロップ、BGM、効果音、CTAを調整します。生成映像だけでは商品の正確な形や説明が安定しない場合、実物写真、画面収録、図解を組み合わせます。縦型と横型では視線の動きや安全領域が異なるため、単純な切り抜きで済むかも確認します。
5. 権利・事実・表示を確認して公開する
公開前に、商品の仕様、価格、数値、比較表現、人物・素材の権利、ロゴ表記、誤字を担当者が確認します。生成AIの出力は事実確認の代わりにはなりません。広告に使う場合は、媒体の仕様と業界ごとの表示ルールも確認します。詳しい確認項目はAI生成動画を商用利用する前の確認事項をご覧ください。
AIに任せやすい工程・人が判断する工程
| 工程 | AIを使いやすい | 人が確認・判断する |
|---|---|---|
| 企画 | 案出し、構成のたたき台 | 目的、ターゲット、訴求根拠、優先順位 |
| 素材 | 背景案、補助イメージ、仮ナレーション | 権利、機密、人物同意、商品情報 |
| 生成 | 短いカット、演出案、バリエーション | 正確性、ブランド適合、連続性、誤認 |
| 編集 | 字幕案、要約、ラフ編集 | 最終構成、テンポ、CTA、媒体適合 |
| 公開 | 説明文案、投稿案 | 法務・広報確認、最終承認、計測 |
内製と外注を分ける3つの考え方
試作は内製、公開版は外注
社内で複数の方向性を試し、採用案の構成・権利確認・仕上げを外部へ依頼する方法です。要望を具体化しやすい一方、試作品をそのまま実績や完成品として扱わないよう区別します。
テンプレートを外注、更新は内製
ブランドに合う構成、色、テロップ、音、CTAの型を外部と作り、商品差し替えや定期投稿は社内で行います。複数本を継続する場合に向きます。
企画から公開用データまで外注
社内に動画担当者がいない、権利確認が複雑、複数媒体へ展開する、短期間で品質をそろえたい場合は、要件整理から編集まで外注する選択肢があります。できることと限界はAI動画制作でできること・できないこと、依頼先比較はAI動画制作会社の選び方を参考にしてください。
制作前に用意するチェックリスト
- 視聴者、目的、掲載先、CTA
- 商品・サービスの事実確認済み資料
- ロゴ、写真、映像、ブランドガイド
- 使用禁止の表現、色、競合・人物・場所
- 素材ごとの権利と利用範囲
- 社外サービスへ入力できない情報
- 確認者、承認者、修正回数、公開日
- 縦型・横型、尺、字幕、音声の要件
OurTimeのAI動画制作で対応する範囲
OurTimeの公開サービスでは、ご支給いただく写真・動画素材をもとに、縦型9:16の15秒または30秒動画を制作します。簡易構成、テロップ、BGM、編集を含み、各プランとも軽微な修正1回が含まれます。料金・初稿時期・対象外作業は変更される場合があるため、最新条件はAI動画制作サービスページでご確認ください。撮影、長尺素材からの選定、複雑なアニメーション、フルAI動画生成、ナレーション、編集元データ、広告運用は公開プランの対象外です。
動画の目的と素材を整理した段階からご相談いただけます
「AIで作りたい」という段階からでも、目的と素材を確認し、公開プランで対応できる範囲と別途検討が必要な工程を明確にします。
まとめ
企業向けAI動画は、目的を一つに絞り、素材と権利を整理し、カット単位で生成・選別し、編集と人の確認を経て公開します。AIは案出しや補助素材に強みがありますが、事実、権利、ブランド、最終責任は人が判断します。内製と外注は、試作・テンプレート・公開版のどこを任せるかで分けると検討しやすくなります。
参考:経済産業省・総務省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」、経済産業省「コンテンツ制作のための生成AI利活用ガイドブック」(いずれも2026年10月1日確認)

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