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AIナレーションの作り方|無料で試せる声と、絵1枚でしゃべる動画

公開日

「AIナレーションの作り方 無料で試せる声」の題と、絵1枚でしゃべる・読み間違いの札。右に、AI の声で話すシルビオ(アワタイムの AI のキャラクター。自社の YouTube ショートの1場面)と、声の波の絵

※この記事は、AI 動画の制作をしているアワタイム(OurTime株式会社)が書いています。自社のサービスの案内を含みます。

AI ナレーションは、台本の文を AI の声に読ませて作るナレーションです。

作り方は、4つの手順です。

  1. 声に読ませる文を作る(読み間違えそうな漢字は、ひらがなにする)
  2. AI の声の道具で、声にする
  3. 動画に合わせる(長さ・間・口の動き)
  4. 字幕を付ける(字幕は漢字のまま)

無料で試せる AI の声も、いくつかあります。

たとえば HeyGen の新しい声「Voice Turbo」は、API のモデル「heygen-voice-1-turbo-free」が、2026年11月30日まで0円です。ElevenLabs には月0ドルのプランがあり、Google の Gemini API にも無料の枠があります(どれも公式のページ)。

声だけでなく、絵1枚とせりふで、キャラがしゃべる動画まで作る道具も出ています。ElevenLabs が2026年10月21日に出した「Chimera(キメラ)」です。ただし、動画を作るのは有料のプランだけで、まだベータです。

アワタイムも、自社の YouTube のショートで、語り手の声を AI で作っています。

この記事では、無料で試せる声の選び方、HeyGen の無料の API の使い方、ElevenLabs と Chimera、読み間違いの防ぎ方、うちの声の作り方まで、順に説明します。

※道具の料金・仕様・決まりは、2026年10月30日に各社の公式ページで確かめた内容です。料金は米ドルの表示で、よく変わります。使う前に、公式のページでもう一度確かめてください。自分で作るか、頼むかの全体は「【AI動画制作】できること・できないことは?」にまとめています。

結論:AIナレーションは4つの手順。まず無料の声で試す

まず、全体の流れです。

AI ナレーションの作り方(4つの手順)

  1. 読む文を作る

  2. 声にする

  3. 動画に合わせる

  4. 字幕を付ける

いちばん大事なのは、1つ目の「読む文」です。

AI の声は、渡した文をそのまま読みます。漢字の読みを間違えたり、数字や英語の名前を思わぬ読み方をしたりします。

そこで、画面に出す字幕の文と、声に渡す文を分けておきます。 字幕は漢字のまま、声に渡す文は読みにくい所をひらがなにします。くわしくは「読み間違いを防ぐ」の章で、うちの実際の文を見せます。

2つ目の「声にする」には、AI の声の道具を使います。無料で試せる物は、2026年10月30日の時点で、次の3つがあります。

無料で試せる AI の声(公式のページ)

  • HeyGen

    Voice Turbo Free(API)

    0円

    2026年11月30日まで

    HeyGen 公式ブログ

  • ElevenLabs

    Free のプラン(画面)

    月1万

    クレジット・商用は不可

    ElevenLabs 料金のページ

  • Gemini

    Gemini API(AI Studio)

    無料の枠

    送った内容は改善に使われる

    Gemini API 料金のページ

2026年10月30日に各社の公式ページで確認。条件は「無料で試せる AI の声3つ」の章

3つとも、日本語を読めます(各社の公式ページの対応言語に、日本語があります)。

ただ、無料の中身は少しずつ違います。HeyGen はプログラムから使う API だけ、ElevenLabs は商用利用ができない、Gemini は送った内容が Google の製品の改善に使われる、という具合です。くわしくは、このあとの章で説明します。

まず実物:AI の声で作ったアワタイムのショート

使い方の前に、実物を見てください。

アワタイムの YouTube チャンネル「アワタイム【AI動画のつくりかた】」のショートです。語り手のシルビオの声は、AI で作っています。

アワタイムの YouTube ショート(この記事の元)

押すと、この場で再生します(YouTube)。シルビオはアワタイムが AI で作ったキャラクターで、実在の人ではありません

1本目は、HeyGen の無料の声の話です。2本目は、ElevenLabs の Chimera の話です。2本目のショートの映像は、ElevenLabs の公式の発表の動画を使っています(説明欄)。

どちらのショートも、説明欄に「この動画の顔・声・台本は AI で作っています」と書いています。シルビオの声は、Gemini(Google の AI)の声で作っています。口の動きは HeyGen です(長い回「AIインフルエンサーを作ってみた」の説明欄)。

1本目のショートの声は、次のように作りました(台本の記録)。

  • 7行

    せりふの数

  • 1回

    まとめて声にした

  • 1.25倍

    声の速さ

  • 0.18秒

    行と行の間

せりふは7行です。1行ずつ声にせず、7行を続けて1回で読ませ、あとで行ごとに切り分けました。

声は全体で1.25倍の速さにし、行と行の間は0.18秒にそろえています。字幕は、声の言葉が始まる秒に合わせて出しています。

なぜ1行ずつ作らないのかは、「アワタイムの声の作り方」の章で説明します。

AIナレーションとは?人の録音との違い

AI ナレーションは、文を AI の声で読み上げて作るナレーションです。文から声を作る技術は「音声合成」、英語では Text to Speech(TTS)と呼ばれます。

YouTube の解説やショート、研修やマニュアルの動画、広告の動画などで使われています。

アワタイムの AI動画制作でも、広告動画のプランに「AIナレーション・BGM」が入っています(AI動画制作のページのプランの表)。

人が録るナレーションと比べると、違いは次のとおりです。

AI の声と、人の録音

AI の声

  • 文を直せば作り直せる
  • 声を固定すれば同じ声
  • 読み間違いがある
  • 道具の決まりを確かめる

人の録音

  • 録り直しに人と時間
  • 話す人の予定に合わせる
  • 読みは人が判断できる
  • 話す人との約束を決める

AI の声のいちばんの良さは、直しが文字で済むことです。

台本の1行を変えたいとき、人の録音なら、話す人にもう一度録ってもらいます。AI の声なら、文を直して、その行だけ作り直せます。

一方で、AI の声は、漢字の読みを間違えることがあります。道具ごとに、商用で使える範囲も違います。この2つは、あとの章で説明します。

無料で試せる AI の声3つ(2026年10月30日時点)

無料で試せる3つを、公式のページで並べます。

無料で試せる AI の声(公式のページ)

比べる所HeyGenVoice Turbo FreeElevenLabsFree のプランGemini API無料の枠
料金0円11月30日まで月0ドル月1万クレジット無料Free Tier
使う場所APIプログラムから画面ブラウザAPI・AI Studio
日本語ありありあり
気をつける所混むと断られる商用は不可改善に使われる

HeyGen 公式ブログと開発者向けのページ、ElevenLabs の料金のページ、Gemini API の料金のページ(どれも2026年10月30日に確認)

HeyGen Voice Turbo Free:2026年11月30日まで0円(API だけ)

HeyGen は、AI のアバター(話す人)の動画を作れる道具の会社です。その HeyGen が、自社の声のモデル「HeyGen Voice」の速い版「Voice Turbo」を出しました。

公式ブログによると、API のモデル「heygen-voice-1-turbo-free」は、2026年11月30日まで、100万文字あたり0ドルです。クレジットカードは要りません。

HeyGen の公式ブログの枠。FREE UNTIL NOVEMBER 30, 2026、$0 per million characters. No credit card. One-line switch.、"model": "heygen-voice-1-turbo-free"、Get a free API key・Try it in the playground・Read the docs のボタン
HeyGen 公式ブログ「HeyGen Voice Turbo: The #1-ranked voice model, now free in your API」の画面(2026年10月30日にスマホの幅で撮影。字の枠だけを切り出しました)

ただし、無料なのは API(プログラムから使う入口)のモデルです。使うには、HeyGen のアカウントと、API キー(プログラムから使うための鍵)が要ります。

無料のあとは、Turbo が100万文字で4ドル、ふつうの HeyGen Voice が100万文字で15ドルです(公式ブログの表)。

ElevenLabs:月0ドルのプランがある(商用は不可)

ElevenLabs は、AI の声の会社です。料金のページには、月0ドルの「Free」のプランがあります。

Free のプランは、月1万クレジットです。画面での読み上げの目安は、約10分と書かれています。新しい声のモデル「Eleven v4」も使えます。

ただ、比べる表では、Free のプランは商用利用(Commercial use)が「×」です。商用利用は、月6ドルの「Starter」からです。

Gemini API:無料の枠がある(送った内容は改善に使われる)

Google の Gemini API にも、声を作る AI があります。たとえば「Gemini 3.8 Flash TTS」は、料金のページで、無料の枠(Free Tier)の入力も出力も「無料」です。

ブラウザの画面「Google AI Studio」からも試せます。

ただし、料金のページの表では、無料の枠は「製品の改善に使われる(Used to improve our products)」が「Yes」です。有料の枠では「No」です。社外に出せない台本は、無料の枠に入れないほうが安心です(編集部の見方)。

1日に使える回数などの上限は、Google AI Studio で見られる、と公式のページにあります。

HeyGen Voice Turbo を無料で使う手順(API)

HeyGen の無料の声は、API から使います。プログラムを書いたことがなくても、手順は4つです。

HeyGen Voice Turbo Free の使い方(4つの手順)

  1. アカウント

  2. API キー

  3. 声を選ぶ

  4. 文を送る

  1. アカウントを作る:HeyGen のアカウントを作ります。カードは要りません(公式ブログのよくある質問)。
  2. API キーを作る:HeyGen の開発者向けの画面「API keys」で、キーを作ります。キーは人に見せない物です。
  3. 声を選ぶ:HeyGen が用意した声(パブリックの声)から選びます。声の見本は、公式の「プレイグラウンド」の画面で、コードを書かずに聞けます。
  4. 文を送る:モデルに「heygen-voice-1-turbo-free」を書いて、文を送ります。返ってくるのは、WAV(音のファイル)のリンクです。

公式の例をもとにした、送り方のひな形です。

curl -X POST "https://api.heygen.com/v3/models/audio/tts" \
  -H "X-Api-Key: $HEYGEN_API_KEY" \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -d '{
    "model": "heygen-voice-1-turbo-free",
    "voice_id": "選んだ声の ID",
    "text": "声に読ませる文",
    "language": "ja"
  }'

公式の例の声は「Nadine」です。日本語の文なら、言葉の欄に「ja」を書きます。書かないときは、HeyGen が文から言葉を読み取ります(公式の開発者向けのページ)。

「無料」の中身(公式ブログ)

公式ブログの「What "free" means(無料の意味)」には、次の3つが書かれています。

HeyGen の公式ブログの3つの項目。Free through November 30, 2026. We'll give advance notice before anything changes./Best effort: no uptime or latency guarantee. When free capacity is full, requests return 429, so retry later./Voices: public voices and your instant voices. Professional voice clones need heygen-voice-1.
HeyGen 公式ブログの「What "free" means」の画面(2026年10月30日にスマホの幅で撮影)
  • 2026年11月30日まで無料:変えるときは前もって知らせる、とあります。
  • ベストエフォート:動く時間や速さの約束はありません。無料の枠がいっぱいのときは「429」が返る(断られる)ので、あとでもう一度送ります。
  • 声:パブリックの声と、自分で作った「インスタントの声」が使えます。プロ用の声のクローンは、有料の「heygen-voice-1」が要ります。

開発者向けのページには、ほかの上限も書かれています。

HeyGen Voice Turbo Free の上限(公式の開発者向けのページ)

  • 1回に送れる文は1〜5,000字
  • 送れる回数は、1分に30回(ふつう)
  • みんなで分ける枠なので、回数の内でも断られることがある
  • 無料の要求が、勝手に有料に切り替わることはない
  • 返る音は WAV(44.1kHz・モノラル)

上のショート(HeyGen の回)で声に渡した文は、7行で210字でした(台本の文を数えた)。1回に5,000字まで送れるので、ショート1本分なら、まとめて1回で送れます。

11月30日のあとは、有料の Turbo に切り替えると100万文字で4ドルです。1,000字なら0.004ドルです(計算)。モデルの名前を「heygen-voice-1-turbo」に変えるだけで、ほかは同じ送り方です。

プログラムを使わず、HeyGen の画面で動画を作る人は、料金のページのプランを見ます。月0ドルの Free のプランは、月3本・1本1分まで・透かし入りです。月29ドルの Creator には「HeyGen Voice(最大10時間の読み上げ)」が入っています(HeyGen の料金のページ)。

HeyGen の使い方と料金の全体は、「【2025年最新版】HeyGenを徹底解説!料金、日本語対応、商用利用まで完全ガイド」にまとめています。

ElevenLabs で作る:Eleven v4 と、無料・有料の違い

ElevenLabs は、プログラムを書かずに、ブラウザの画面で声を作れます。文を貼り、声を選んで、作るボタンを押すだけです。

新しい声のモデルは「Eleven v4」です。公式のページでは、v3 より、声の正確さ・感情・話し方がよくなった、としています。対応する言葉には、日本語も入っています。

Free と、いちばん安い有料の Starter を比べます。

ElevenLabs の Free と Starter(料金のページ)

比べる所FreeStarter
月額0ドル6ドル
クレジット月1万月3万
読み上げ約10分約30分
商用利用×○
声のクローン×○インスタント

ElevenLabs の料金のページ(2026年10月30日・月払いの表示・米ドル・税は別)。読み上げは画面での目安。Starter は初月の割引の表示もありました

仕事の動画に使うなら、Starter 以上が前提です。Free は、声の感じを試す所と考えてください。

Eleven v4 で気をつけること

Eleven v4 の公式のページには、使う前に知っておきたいことが書かれています。

  • SSML(読み方を指定するタグ)は使えません。 速さや話し方の「つまみ」もありません。
  • 「[whispering](ささやく)」のような音声タグで、話し方を指示できます。ただ、いつも指示どおりになるとは限らない、とあります。
  • 特別な読みは、IPA(発音記号)を「/」で囲んで書く方法があります。声や言葉によって結果は変わるので、大事な言葉は先に試してください、とあります。

日本語の読みを直すなら、いちばん確実なのは、声に渡す文をひらがなにすることです。これは「読み間違いを防ぐ」の章で説明します。

声から動画まで:絵1枚とせりふでしゃべる動画(ElevenLabs Chimera)

声ができたら、次は動画です。ElevenLabs は、声からしゃべる動画まで作る「Chimera(キメラ)」を出しました。

ElevenLabs の公式アカウント「ElevenCreative」が、2026年10月21日に X で発表しています。使い方は、次の4つです。

Chimera の使い方(公式の発表)

  1. キャラを作るか、絵を上げる

  2. せりふを書く

  3. 声を選ぶか作る

  4. しゃべる動画

声は、用意された声から選ぶか、キャラに合わせて作ります。話し方は、[whispers](ささやく)・[laughs](笑う)・[yells](叫ぶ)のような音声タグで指示できる、とあります(公式の発表)。

中身は、2つのモデルの組み合わせです。声は ElevenLabs の「Eleven v4」、動画は「Seedance 2.5」です(公式の発表)。

  • 声

    Eleven v4

    ElevenLabs の声のモデル

  • 動画

    Seedance 2.5

    動画を作るモデル

  • 結果

    しゃべる動画

    絵とせりふから

声の会社が、動画まで作るようになった、ということです。

Chimera は、ElevenCreative の「テンプレート」の1つとして使います(公式の発表のリンク先)。テンプレートは、画像・動画・声・音楽などのモデルを、1つの流れにつないだ物です。

ここで大事な注意が、公式のドキュメントにあります。

ElevenLabs の公式ドキュメントの2つの注意。Templates are available for all plans, including free, but video generation is only available on paid subscriptions./This feature is currently in beta.
ElevenLabs の公式ドキュメント「Templates」の画面(2026年10月30日にスマホの幅で撮影。注意の2つの枠だけを切り出しました)
  • テンプレートは、無料を含む全部のプランで使えます。でも、動画を作るのは有料のプランだけです。
  • この機能は、まだベータ(試しの段階)です。

作るボタンには、材料を入れると、見込みのコスト(estimated cost)が出ます(公式のドキュメント)。押す前に見てください。テンプレートは、Web とスマホのアプリから使えます。API から動かすには、Pro のプラン以上が要ります。

アワタイムでは、このショートを作った時点(2026年10月27日)で、Chimera で動画を作っていません。有料の生成なので、試していません。ショートの映像は、ElevenLabs の公式の発表の動画です。

話す人(アバター)の動画を作る道具は、ほかにもあります。HeyGen と Synthesia の使い方は、「HeyGen の記事」と「Synthesia(シンセシア)とは?」にまとめています。

読み間違いを防ぐ:声に渡す文はひらがなで

AI の声で、いちばん多い失敗は読み間違いです。漢字には読みが2つ以上ある物があり、AI がどちらで読むかは、作ってみるまで分かりません。

アワタイムでは、声に渡す文と、画面の字幕を分けて書きます。 字幕は漢字のまま、声に渡す文は、読みにくい所をひらがな・カタカナにします。

上のショート(HeyGen の回)の、実際の文です。

画面の字幕と、声に渡した文(アワタイムのショート)

画面の字幕声に渡した文
AIの声が11月30日まで0円ですエーアイのこえが、じゅういちがつさんじゅうにちまで、ゼロえんです。
HeyGenの新しい声 Voice Turboヘイジェンの、あたらしいこえ、ボイス・ターボ。
無料のあとは 100万文字で4ドルむりょうのあとは、ひゃくまんもじで、よんドル。

ショート「AIの声が11月30日まで0円(ただしAPIだけ)」の台本から。字幕は漢字のまま、声だけ読みで渡しました

ポイントは3つです。

  1. 数字は、読み方で書く:「11月30日」は「じゅういちがつさんじゅうにち」。日付・金額・型番は、読み方が1つに決まるように書きます。
  2. 英語の名前は、カタカナで書く:「HeyGen」は「ヘイジェン」。名前の読みを、声の道具に任せません。
  3. 読点(、)で、区切りを入れる:息つぎをしてほしい所に「、」を入れます。

数字の読みも、決めておきます。アワタイムでは、たとえば「2.1」は「にーてんいち」と読ませる、と決まりに書いています。

道具の機能で、読みを指定する方法

道具によっては、文の中で読み方を指定する機能もあります。

読みを指定する機能(公式のページ)

ある

  • Google Cloud TTS:SSML
  • ElevenLabs:発音の辞書

無い

  • Eleven v4:SSML 不可
  • HeyGen Voice:SSML 不可
  • Google Cloud の Text-to-Speech は、SSML という書き方で、読みを指定できます。「sub」のタグに読み(alias)を書くと、その読みで読みます。日本語にも使えます。日本語の発音を「phoneme」のタグで書くときは、「yomigana」を指定します。
  • ElevenLabs は、発音の辞書(Pronunciation dictionaries)に、言葉と読みの組を登録できます(Studio などで使えます)。
  • Eleven v4 と HeyGen Voice は、SSML が使えません(HeyGen Voice は、プロ用の声の「間」のタグだけ)。

道具ごとに書き方が違い、使えない道具もあります。ひらがなで渡す方法なら、どの道具でも同じように使えます。 アワタイムがひらがなで渡しているのは、このためです。

アワタイムの声の作り方:まとめて作って、同じ声に固定する

アワタイムの YouTube では、語り手の声を AI で作っています。チャンネルごとに、決めている作り方があります。

アワタイムの声の作り方

  1. 読む文

  2. 声を固定

  3. まとめて作る

  4. 行に切る

  5. 聞いて直す

  1. 読む文を作る:字幕の文と、声に渡す文を分けます(前の章)。
  2. 声を固定する:チャンネルと役に合う声を決め、声の ID(番号)で固定します。回ごとに声を変えません。途中で別の人の声に聞こえるのを防ぐためです。
  3. まとめて作る:1行ずつ作らず、場面ごと、または残り全部を1回で作ります。
  4. 行に切る:できた声を、行ごとに切り分けます。
  5. 聞いて直す:台本と並べて、頭から終わりまで聞きます。読み間違い・別の人に聞こえる行・前のせりふが混ざった行だけを、作り直します。

まとめて作る理由は、2つあります。

1つは、声の API には、1日に作れる回数の上限があることです。アワタイムが使っている声の API でも、1行ずつ作ると、すぐに上限に届きます。

もう1つは、短く分けて作ると、頭の行だけ声が明るく高くなることがあるからです(うちで作って分かったこと)。ただし、1回が長すぎても、途中で声が変わったり、前のせりふが混ざったりします。1回の長さは、道具ごとに試して決めています。

声を ID で固定するのは、いつ作っても同じ人の声にするためです。たとえば Gemini API では、言葉で説明して作った声を、ID 付きで保存できます。1つのプロジェクトに200まで、最後に使ってから1年で消える、と公式のページにあります。

仕上げでは、動画の音の大きさをそろえます。アワタイムの YouTube では、書き出したあとの音量を −14 LUFS にそろえ、測って確かめています。

仕事で使う前に:商用利用・声の権利・AI の表示

AI の声を、会社の動画や広告に使うときは、先に確かめることがあります。

仕事で使う前に確かめる5つ

  • 商用利用ができるプランか
  • 声のクローンは、本人の声と同意があるか
  • 実在の人の声に似せていないか
  • 無料の枠で、送った内容がどう使われるか
  • AI で作ったことを、どこに書くか
  1. 商用利用:ElevenLabs の Free のプランは、商用利用が「×」です。HeyGen の無料の API と Gemini API の無料の枠も、使う前に、それぞれの規約で商用の範囲を確かめてください。
  2. 声のクローン:自分の声から AI の声を作る機能があります。HeyGen の「インスタントの声」は1つの録音から作れて、いまは無料です(公式の開発者向けのページ)。Gemini API で人の声をまねるときは、元の声と、同意の録音が要ります。
  3. 実在の人の声:有名人など、ほかの人の声に似せた声を、本人の許可なく使わないでください。アワタイムでは、実在の人の声をまねる登録は使っていません。
  4. 無料の枠:Gemini API の無料の枠では、送った内容が製品の改善に使われます(料金のページ)。
  5. AI の表示:アワタイムの動画は、説明欄に「この動画の顔・声・台本は AI で作っています」と書き、YouTube の設定でも AI で作ったことを示しています。

料金や決まりは、よく変わります。仕事で使う前に、その日の公式のページで確かめてください。

自分で作るか、アワタイムに頼むか

ここまで読んで、「自分でも作れそう」と思った人は、ぜひ試してください。手順と注意は、この記事のとおりです。

一方で、仕事の動画では、声は全体の一部です。

自分で作る場合と、頼む場合

自分で作る

  • 道具の料金・規約を確かめる
  • 読む文・声・直しも自分
  • 映像・字幕・BGM も自分
  • 商用の確認も自分

アワタイムに頼む

  • 1本3万円〜
  • 最短3日で初稿
  • AIナレーション・BGM 込み
  • 構成から仕上げまで

動画を1本仕上げるには、声のほかに、構成を考え、映像を作り、字幕と BGM を入れて、直しをくり返します。読み間違いの確認や、声の高さ・音量をそろえる作業もあります。

アワタイムの広告動画のプランには、AI ナレーションと BGM、テロップ・ロゴ入れが入っています。AI で構成と映像の素材を作り、編集とテロップはアワタイムが受け持ちます。ナレーションや音も含めて、伝わる動画に仕上げます(AI動画制作のページ)。

アワタイムの AI 動画は、1本3万円〜・最短3日で初稿です(日数は素材の確認のあとから。内容で変わります)。

アワタイムのサービス(自社)

声まで AI で、まとめて作ります

「こんな動画を作りたい」の一言と、ご予算だけで大丈夫です。構成案とお見積りをお返しします。

広告動画は1本3万円〜・最短3日で初稿です(日数は素材の確認のあとから。内容で変わります)。

AI 動画で、できること・できないことの全体は「【AI動画制作】できること・できないことは?」にまとめています。

よくある質問

AI ナレーションは無料で作れますか?

試すだけなら作れます。HeyGen の Voice Turbo Free(API)は2026年11月30日まで0円、ElevenLabs には月0ドルの Free のプラン、Gemini API には無料の枠があります(2026年10月30日)。ただ、ElevenLabs の Free は商用利用ができず、Gemini API の無料の枠は送った内容が改善に使われます。

作った声を、YouTube や広告に使えますか?

道具とプランによります。ElevenLabs は、商用利用は月6ドルの Starter からです。ほかの道具も、使う前に規約で商用の範囲を確かめてください。

日本語は読めますか?

HeyGen Voice・Eleven v4・Gemini の声は、どれも対応する言葉に日本語があります。ただ、漢字の読みを間違えることがあるので、声に渡す文は、読みにくい所をひらがなにしておくと安心です。

HeyGen の無料の声は、いつまでですか?

公式ブログでは、2026年11月30日までです。変えるときは前もって知らせる、とあります。無料の要求が、勝手に有料のモデルに切り替わることはありません。有料の Turbo は100万文字で4ドルです。

絵1枚で、しゃべる動画を無料で作れますか?

ElevenLabs の Chimera は、テンプレートは無料のプランでも使えますが、動画を作るのは有料のプランだけで、まだベータです(2026年10月30日)。HeyGen の画面で作るなら、Free のプランは月3本・1本1分まで・透かし入りです。

自分の声を AI の声にできますか?

できます。HeyGen の「インスタントの声」は1つの録音から作れます(いまは作るのが無料)。ElevenLabs のインスタントの声のクローンは、Starter のプランからです。使ってよいのは、自分の声か、本人の同意がある声だけにしてください。

読み間違いを直すには、どうすればいいですか?

声に渡す文を、ひらがな・カタカナにするのが、どの道具でも使える方法です。Google Cloud の Text-to-Speech なら SSML の「sub」、ElevenLabs なら発音の辞書でも指定できます。

AI の声で作ったことは、書いたほうがいいですか?

アワタイムは、動画の説明欄に「この動画の顔・声・台本は AI で作っています」と書いています。出す場所の決まりも確かめてください。

まとめ

AI ナレーションのポイントは、次の3つです。

  1. 文を2つに分ける

    字幕は漢字、声はひらがな

  2. 無料の中身を見る

    期限・商用・データの扱い

  3. まとめて作って聞く

    崩れた行だけ作り直す

AI ナレーションは、読む文を作り、声にして、動画に合わせ、字幕を付ける、の4つの手順で作れます。

無料で試すなら、HeyGen の Voice Turbo Free(2026年11月30日まで)、ElevenLabs の Free のプラン、Gemini API の無料の枠があります。仕事で使うなら、商用利用ができるプランと、声の権利を確かめてください。

声だけでなく、絵1枚とせりふでしゃべる動画を作る ElevenLabs の Chimera も出ています。いまは有料のプランだけで、ベータです。

アワタイムのサービス(自社)

AI 動画のご相談

「こんな動画を作りたい」の一言と、ご予算だけで大丈夫です。構成案とお見積りをお返しします。

広告動画は1本3万円〜・最短3日で初稿です(日数は素材の確認のあとから。内容で変わります)。

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出典(2026年10月30日に確認)

カテゴリAI

監修

伊藤 慎之助

OurTime株式会社

書き手:アワタイム編集部

運営:OurTime株式会社

「AI動画TIPS|アワタイム」は、AI動画制作とYouTubeチャンネルの運営を行うOurTime株式会社(アワタイム)が運営しています。もともと映像制作を行ってきた会社として、AI動画に関する情報をお届けします。