【DJIドローン購入ガイド2025】映像制作完全マニュアル|初心者〜プロ向け選び方を徹底解説

「映像制作にドローンを導入したいけれど、DJIのどれを選べばいいかわからない」
日本の映像制作会社OurTime株式会社が現場の経験をもとに、初心者からプロまでの最適モデル選びを徹底解説。2025年の現行DJIラインナップを全モデル網羅し、スペック表つきでわかりやすく紹介します。


目次

映像制作にドローンが不可欠な理由と、選び方の重要性

私たちOurTime株式会社は映像制作の現場で、旅行動画から観光施設のPV、企業プロモーション、地方自治体の観光動画など様々な案件でドローンを使用しています。実際にドローンを導入して以降、制作物のクオリティが飛躍的に向上しました。

なぜなら、ドローンは「人が見られない視点」から映像を撮ることができ、

  • 空撮による俯瞰映像でスケール感を出せる
  • 滑らかな動きで動線や導線を自然に表現できる
  • 機材投資に対する映像インパクトのリターンが非常に大きい

    からです。

しかしドローンは「ただ飛ばせばOK」ではありません。
案件の予算・撮影環境・演出意図に合わせて最適なモデルを選ぶことが映像クオリティを大きく左右します。
そのため本記事では、初心者向けモデルからプロ仕様まで、映像制作で最適なDJI機種の選び方を徹底的に解説します。


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DJIドローンの映像制作向けモデル選び方|7つの視点

映像制作でドローンを導入するとき、単に「画質が良い」「安い」だけで選ぶと、現場で思わぬトラブルやクオリティ不足に悩まされがちです。

私たちOurTime株式会社も実際に多くの現場で経験してきましたが、ドローン選びで大切なのは予算・性能・用途・安全性など複数の視点を総合的に考慮することです。

ここでは、初心者からプロ案件まで対応できる映像制作用ドローンを選ぶために必ず押さえておきたい7つのポイントを詳しく解説します。これらを理解してから選ぶことで、自分の目指す映像クオリティに合った最適な1台を選べるようになります。

1.撮影目的(被写体・演出イメージ)

何を撮りたいのか?風景、建物、人の動きなど被写体によって最適機種は異なります。人物を追うならActiveTrack対応機種が有利。広大な風景を俯瞰で撮るだけなら障害物回避の有無よりコンパクトさ優先でOKです。

2.画質(センサーサイズ・ビットレート・ログ対応)

SNS用なら2.7K/4Kで十分ですが、CMや商用案件では4/3インチ以上の大型センサーやD-Log、ProRes対応が重要。夜景や逆光では特にセンサー性能の差がはっきり出ます。

3.ズーム性能(望遠カメラの有無)

望遠レンズがあると被写体に寄れない環境で大きな武器になります。Air 3以上でズームが可能になり、表現力の幅が広がります。ズームなしのMini系は広角固定なので撮影位置に制約が出ます。

4.安定性(耐風性能・ホバリング精度)

小型機は軽量ゆえ風に煽られやすく、強風下ではブレが出ます。大型機は安定感があり、特にAir以上はプロ案件でも通用する安定性。天候条件を想定して選びましょう。

5.障害物回避性能(安全性)

商用案件では安全が最優先。障害物回避が前後横上下の全方向に対応しているAir 3以上は特に安心。Mini 4 Proは4方向回避搭載で入門から中規模案件までカバーできます。

6.飛行時間(撮影効率)

短時間しか飛べないと撮影チャンスを逃しやすく、頻繁なバッテリー交換はロケ進行の負担に。Miniは30分台、AirやMavic 3は40分台の飛行が可能です。連続シーン撮影なら長時間飛行モデルが有利です。

7.携帯性(ロケーションに合わせた機動力)

海外や山岳地など機動力重視の撮影では、バッグにすっぽり収まるMiniやAirが便利。品質優先なら大型機ですが、持ち運びに不便なことは考慮すべきです。移動量の多い案件は携帯性を重視しましょう。

初心者からプロまで|DJI映像制作用モデル選び方チャート

ドローンは価格や性能に大きな幅があり、自分に合ったモデルを選ばないと使いこなせずに後悔しがちです。

ここでは初心者からプロまで、映像制作の目的や予算に合わせてどんなモデルを検討すべきかを一目でわかるチャートにまとめました。

まずは自分のレベルや用途を確認し、最適なクラスを見つけましょう。

レベル予算特徴想定用途
初心者~12万円軽量・手軽・簡単操作旅行Vlog、SNS用動画
中級者15~30万円高画質・全方向障害物回避ブライダル、観光PV、企業案件
上級者30万円以上大型センサー・高ビットレート・プロ用コーデック対応CM、大規模プロモーション
プロフェッショナル100万円以上フルサイズ8K RAW、業務特化映画、テレビCM、大型制作案件

DJI趣味用ドローン

モデル名重量最大飛行時間動画撮影画質おすすめする方特徴
DJI Mini 2246g31分2.7K初心者・趣味ユーザー軽量で航空法のハードルが低く、初めての空撮に最適
DJI Mini 3249g38分4K趣味ユーザー高画質かつ長時間飛行可能

DJI Mini 2

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項目内容
発売日2023年2月
センサー1/2.3インチ CMOS(最大2.7K/30fps)
重量246g
飛行時間最大31分
障害物回避なし
特徴DJIの最安入門モデル。初めての空撮に最適。
created by Rinker

Mini 2 Sは「まずドローンを飛ばしてみたい」という初心者に最適なモデル。重量249g以下で航空法のハードルが低く、FAA登録も不要(レクリエーション目的の場合)。

ただし画質は2.7Kまでで、SNSに投稿する簡単な旅行映像に向いています。仕事に使うには画質も障害物回避も不足なのであくまで入門用。


DJI Mini 3

Amazon
項目内容
発売日2022年12月
センサー1/1.3インチ CMOS(4K/30fps)
重量249g
飛行時間最大38分
障害物回避なし
特徴コスパ重視で4K動画対応。旅行VlogやYouTubeにおすすめ。
ドローン DJI Mini 3 DJI RCコントローラー付 ミニ3 コンボ 軽量249 g未満 MINI3 長いバッテリー駆動時間 4K HDR動画 縦向き撮影
created by Rinker

Mini 3は1/1.3インチセンサーを搭載し、日中の明るい環境で美しい4K映像を撮影可能。SNS動画やYouTubeの旅行Vlogにも十分なクオリティです。軽量・折りたたみ設計で持ち運びやすい反面、障害物回避がないので慎重な操作が必要です。

DJIセミプロ〜プロ用ドローン

スクロールできます
モデル名特徴障害物回避発売日センサー重量最大飛行時間おすすめする方
DJI Mini 4 Pro軽量・高画質4方向2023年9月1/1.3型249g34分趣味・仕事入門
DJI Air 3望遠対応全方向2023年7月1/1.3型×2720g46分中級〜セミプロ
DJI Mavic 4 Proトリプルカメラ全方向2025年5月4/3型+中望遠+望遠約1063g51分プロ
DJI Avata 2FPV特化前方のみ2024年4月1/1.3型410g23分アクション系
DJI Inspire 38K映画品質全方向2023年4月フルサイズ約4kg28分ハイエンドプロ

DJI Mini 4 Pro

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項目内容
特徴軽量・高性能で持ち運びしやすく、初心者から仕事用まで幅広く対応
障害物回避前後横下の4方向
発売日2023年9月
センサー1/1.3インチ CMOS
重量249g
最大飛行時間34分
おすすめする方趣味および仕事用

Mini 4 ProはMiniシリーズの集大成。4方向障害物回避、D-Log M対応で本格的な編集に耐える映像が撮れます。旅行用の手軽さを維持しながら、案件レベルの映像にも対応でき、旅行、SNS、観光PRまで幅広く活躍します。



DJI Air 3S

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項目内容
発売日2023年7月
センサー1/1.3インチ×2(広角+3倍望遠)
重量720g
飛行時間最大46分
障害物回避全方向
特徴望遠搭載で表現力大幅UP。商用案件のメイン機にも最適。

Air 3は同価格帯では珍しいデュアルカメラ搭載。広角と3倍望遠をシームレスに切り替えられ、被写体に寄った映像を撮りたい案件に最適。夜景には強くないものの、ブライダルやホテル・観光地プロモーションなど中~大規模案件で活躍できます。全方向障害物回避で安全性も高いです。



DJI Mavic 4 Pro

Amazon
項目内容
発売日2025年5月(国内正規発売想定)
センサー4/3インチHasselblad(100MP)+70mm(48MP)+168mm(50MP)のトリプルカメラ
重量約1063g
飛行時間最大51分
障害物回避全方向
特徴3カメ構成で28mmから168mmまで望遠対応。最大100MP撮影で卓越した解像度と色再現性。最大51分の飛行時間、O4伝送システムによる15km通信、C2クラス対応。

Mavic 4 ProはCM・映画などハイエンド映像制作向けに誕生した最新ドローン。Hasselblad製4/3インチカメラは最大100MP撮影に対応し、70mm・168mmの望遠カメラを搭載することで24~166mm相当の広範囲を1台でカバー可能。

最大51分というMavicシリーズ最長の飛行時間と全方向障害物回避で、より自由度の高い空撮を実現します。

明暗差の大きい環境でも自然な階調を描写でき、RTKや最新O4伝送で正確かつ安定した撮影をサポート。ドローン撮影の表現力を格段に引き上げるフラッグシップモデルです。


DJI Avata 2

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項目内容
特徴高速飛行やリアルタイムFPVに最適。155°超広角レンズ搭載
障害物回避前方のみ
発売日2024年4月
センサー1/1.3インチ CMOS
重量795g
最大飛行時間最大23分
おすすめする方レース・アクション撮影
created by Rinker
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DJI Avata 2は、改良されたFPVドローンで、高性能な飛行体験を提供します。1/1.3インチのイメージセンサーを搭載し、4K/60fpsのHDR動画を撮影できるため、美しい映像を記録できます。155度の超広角レンズを採用しており、広範囲をカバーすることが可能です。

飛行時間は最大23分で、PD高速充電に対応し、ダウンタイムを短縮します。内蔵のプロペラガードや自動帰還機能により、安全な飛行が確保されています。O4超低遅延ビデオ伝送システムにより、最大13kmの伝送距離と高品質なリアルタイム映像が実現します。

イージーACROモードでは、ボタン一つでフリップやロールなどのアクロバット飛行が可能です。初心者からプロまで幅広く対応する高性能FPVドローンです​

DJI Inspire 3

DJI
項目内容
発売日2023年4月
センサー35mmフルサイズ CMOS(8K RAW/75fps)
重量約4kg
飛行時間最大28分
障害物回避全方向
特徴業務用最高峰モデル。映画や大型CMに対応。

Inspire 3は映画制作を想定したハイエンドモデル。35mmフルサイズセンサーで8K RAW収録が可能で、RTK測位により精密な動きを実現。

価格も機材全体で100万円以上と別次元ですが、本格的な映画案件やハイエンドCM制作では唯一無二の選択肢です。


DJI映像制作モデル早見表

用途おすすめモデル特徴
SNS・旅行Mini 2.3/4 Pro軽量・高画質で手軽に
中規模案件Air 3望遠表現も対応、商用OK
大規模・夜景案件Mavic 4Pro4/3インチで夜間にも強い
映画・大型CMInspire 38K RAWで最高峰映像制作

まとめ|選ぶべきは自分の現場と目的に最適なモデル

ドローンを導入することで、映像表現の可能性は飛躍的に広がり、限られた予算や時間でも視聴者に強いインパクトを与える映像を作れます。

しかしドローンは性能差が大きく、目的、予算、撮影するロケーションに合わせて最適なモデルを選ばないと、撮影の自由度やクオリティが大きく左右されます。


本記事で紹介した最新DJIモデルを参考に、自分の現場や求める映像表現に合った機体を選んで、表現の幅を最大限に広げてください。
正しく選んだドローンは、あなたの映像制作に強力な武器を与えてくれるはずです。

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この記事を書いた人

OurTime代表取締役CEO/1992年生/愛知県名古屋市生まれ/立命館大学機械工学科卒業。大学在学中に立ち上げたフィットネスメディア『クールフィットネスジャパン』をきっかけに、2021年7月にOurTime株式会社を創業する。趣味は筋トレ、読書、ゴルフ、サウナ、猫もふもふ、朝のお散歩。

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