Zoom会議の議事録を自動で文字起こしする方法|無料・高精度ツールも比較解説
会議後に「誰も議事録を取っていなかった」と焦っていませんか?
Zoomでのオンライン会議が当たり前になった今、
「あとから話の内容を確認したい」「議事録を残しておきたい」というニーズはますます高まっています。

会議は一過性の出来事、でも記録は資産だ。
忘れることを前提に、全ての会話は残しておくべきなんだ。
とはいえ、こんな悩みはないでしょうか?
- 会話を聞きながらメモを取る余裕がない
- 会議の録画を見返すのは時間がかかりすぎる
- 誰が議事録を担当するか毎回モメる
そんなときに役立つのが、Zoom会議の音声を自動で文字起こしし、議事録を効率よく作成できるツールや機能です。



書きながら聞くなんて無理ゲーだろ。
その手間、全部AIに投げろ。お前がやる仕事はもっと上流にある。
この記事では、Zoomの文字起こし方法を標準機能から外部ツールまで5つに分類して比較解説します。
無料で使えるもの・日本語対応の有無・精度・共有性などの観点から、あなたに最適な手段が見つかります。
Zoomの文字起こし方法5選:早見比較表
方法 | 料金 | 日本語精度 | 録音・録画 | 議事録作成のしやすさ | 向いている人 |
---|---|---|---|---|---|
Zoomの標準文字起こし機能 | 有料(Pro以上) | △ | ◯(自動録画) | △(要手動編集) | Zoom有料ユーザー |
録画+手動文字起こし | 無料〜 | ◎(自力) | ◎ | △(時間がかかる) | 編集・修正を丁寧にしたい人 |
tldv(無料拡張) | 無料〜 | ◯ | ◯(自動録音) | ◎(ハイライト共有可) | チーム共有・要点整理が欲しい人 |
Notta(AI文字起こし) | 無料〜 | ◎(日本語に強い) | ◎ | ◎(検索・要約対応) | 精度と業務効率を重視したい人 |
Otter.ai / 他ツール(英語寄り) | 無料〜 | △〜◯ | ◎ | ◯(Zoom連携◎) | 英語会議・Zoom Botを使いたい人 |
1. Zoomに文字起こし・議事録作成機能はあるのか?


Zoomには公式に「文字起こし(トランスクリプション)」機能がありますが、すべてのユーザーが自由に使えるわけではありません。
まずはZoom本体にどのような文字起こし機能があるのかを確認しましょう。
Zoomの文字起こし機能の概要
項目 | 内容 |
---|---|
機能名 | 自動文字起こし(Auto Transcription) |
対応プラン | Zoom Pro以上(無料プランでは利用不可) |
対応言語 | 英語中心(日本語も対応だが精度は低め) |
表示方法 | 会議中に字幕表示(Live Captions) |
保存 | 録画時に文字起こしファイル(.vtt形式)が生成される |
書き出し | Zoom Cloud Recordingで確認・ダウンロード可能 |
利用上の注意点
- 日本語の自動文字起こしは精度がまだ低く、誤認識や変換ミスが多い
- 無料アカウントではこの機能は利用できない
- 自動文字起こしファイルは会議録画と連動して生成される(録画必須)
- 「字幕表示」と「議事録ファイル生成」は別物



「録画しなければ文字が残らない」——それは”記録”ではなく”副産物”だ。
会話を主役にするなら、文字起こしは独立して機能すべきだろう。
結論:Zoom単体では機能が限定的
Zoom公式の文字起こし機能はあくまで英語圏向けに最適化された補助的な機能です。



英語しか本気出さないZoomの限界、見えてるか?
「日本語で議事録残したい」ってやつは、最初から外部ツールで勝負しろ。
日本語での議事録作成や、高い精度・柔軟な活用を求める場合は、外部ツールとの併用が必須になります。
2. 方法①:Zoomの標準「文字起こし機能」を使う(有料アカウント限定)
ZoomにはPro以上の有料アカウント向けに、「自動文字起こし(Auto Transcription)機能」が用意されています。
これは会議中にリアルタイム字幕を表示しつつ、録画時には文字起こしファイルも自動生成されるという便利な仕組みです。
ただし、日本語対応は未完成であり、活用にはいくつかの前提条件があります。
主な使い方(Zoom標準機能)
- ZoomアカウントをPro以上のプランにアップグレード
- Zoomウェブポータルで「自動文字起こし」を有効化
(管理者設定内 → [ミーティング] → [自動文字起こしを有効化]) - 会議を録画し、クラウド保存を選択
- 録画完了後、「文字起こしファイル(.vtt形式)」が自動生成される
- Zoomポータル内「録画」メニューから、トランスクリプトを確認・ダウンロード
特徴まとめ(表)
項目 | 内容 |
---|---|
料金 | Zoom Pro以上(月2,000円前後) |
日本語精度 | △(日本語対応ありだが誤変換多く、編集必須) |
録音・録画連携 | ◎(クラウド録画と文字起こしがセットで提供) |
字幕表示 | ◯(会議中に字幕表示可能。ただし参加者側でもONにする必要あり) |
出力形式 | .vttファイル(テキスト形式。編集してWordやドキュメントに貼付可能) |
注意点 | 無料アカウントでは使えない。事前に設定が必要 |



月2,000円払って「誤字だらけの字幕」じゃ割に合わん。
金をかけるなら、もっと役に立つ道具にかけるべきだ。
この方法が向いている人
- すでにZoomの有料プランを使っている
- 会議を毎回クラウド録画している
- 軽く議事メモとして残せれば十分という場合
Zoom本体だけで完結できるのは魅力ですが、日本語での実用性はまだ限定的です。
正確な議事録として使いたい場合は、次に紹介する録画+手動文字起こしや、外部ツールとの併用を検討するのが現実的です。



日本語に弱い時点で、議事録ツールとしては“限定兵器”に過ぎない。
本当に使えるツールは、言語を問わず実戦で機能するものだ。
3. 方法②:録画+あとから自分で文字起こし


Zoom会議の内容を録画し、後から手動で文字起こしを行う方法です。
このやり方は手間はかかるものの、内容の正確性を保ちやすく、自分の裁量で調整できるというメリットがあります。
Zoomの無料アカウントでもローカル録画は利用可能なので、最も広く使われている方法のひとつでもあります。



「正確に残したい気持ちはわかる。だがその1時間、もっと生産的に使えたのでは?」



「そうだ。1時間の会議を、1時間かけて起こすなんて無駄の極みだ。文字起こしはツールに任せろ。」
主な手順(手動文字起こし)
- Zoomの「録画」機能を有効にする(無料アカウントはローカル保存のみ)
- 会議中に録画を開始(参加者の同意は必須)
- 会議後、録画ファイル(.mp4)をPCに保存
- 動画を再生しながら、自分で文字起こし
- または音声抽出してAI文字起こしツールにかける
特徴まとめ(表)
項目 | 内容 |
---|---|
料金 | 無料(Zoom無料プランで録画可能) |
日本語精度 | ◎(自力で起こせば精度はコントロールできる) |
録音・録画連携 | ◎(録画ファイルを好きな形で活用できる) |
書き起こしの手間 | △(時間がかかる。1時間の会議で1時間以上かかるのが普通) |
外部ツール連携 | ◯(NottaやSloosにアップロードすれば自動変換も可能) |
注意点 | 録画の同意を事前に得ることが望ましい |
この方法が向いている人
- 編集・要約を自分で丁寧に行いたい
- 会議録をしっかり管理・保存しておきたい
- 外部ツールは使いたくない、または限定的に使いたい
この方法の最大の特徴は「精度は自分次第」という点です。
ただしその分、時間的コストが大きく、頻繁な会議では現実的ではなくなるケースもあります。
次に紹介するtldvのようなツールを使えば、この作業を大幅に自動化できます。
4. 方法④:Notta|日本語対応の高精度AI文字起こし


Notta(ノッタ)は、日本語に強いAI文字起こしツールの代表格です。
Zoom会議を録音し、そのまま自動で文字起こし・保存・共有まで行えるため、個人・法人問わず多くのユーザーに支持されています。
特に精度面では非常に優れており、業務で使えるレベルの議事録を自動で作成できるのが最大の魅力です。
主な使い方(Zoomと併用)
- Nottaの公式サイトからアカウント登録(無料プランあり)
- Zoom会議中にNottaを起動し、PC音声を録音開始
- 会議終了後、録音データが自動で文字起こしされる
- テキスト編集・検索・共有・タグ管理が可能
- PDFやWordで書き出して議事録として活用できる
特徴まとめ(表)
項目 | 内容 |
---|---|
料金 | 無料プランあり(録音120分/月) 有料プランは月1,300円〜 |
日本語精度 | ◎(会話・専門用語・スピードへの対応力が高い) |
Zoom対応 | ◎(Bot不要。PC音声をそのまま取り込める) |
書き起こし速度 | ◎(リアルタイム、または数分以内) |
議事録編集・共有 | ◎(キーワード検索・要約・共有リンク・タグ付け・PDF出力に対応) |
注意点 | Bot型ではなく、PC内での録音・文字起こし。録音通知は自動で出ないが、同意取得が望ましい |
この方法が向いている人
- Zoomの議事録を高精度かつ手間なく作りたい
- 日本語の認識力が高いツールを使いたい
- 会議記録をPDFやWord形式で整理・共有したい
Nottaの強みは「日本語でここまでの精度が出る」という点に尽きます。



「日本語でこの精度って…正直驚きだ。複数話者も自動で判別してくれるし、句読点も自然。もう“人力メモ”には戻れないね。」
録音・文字起こし・共有・編集までを1つのインターフェースで行えるため、会議のたびに議事録担当が悩む必要がなくなります。



「もうメモ帳片手にZoom出る時代じゃない。Nottaで録って、あとは確認するだけだ。」



「録音→文字起こし→PDF化。全部数クリック。こりゃ時短ってレベルじゃないな。」


5. 方法③:tldv|リアルタイム文字起こし&議事録共有


tldv(too long didn’t view)は、ZoomとGoogle Meetに対応したリアルタイム議事録ツールです。
ZoomにBotとして自動参加し、会話を録音・文字起こし・ハイライトしながら、会議終了後すぐに議事録として共有できるのが大きな特徴です。
無料プランもあり、簡単に試せるため、特にチーム利用に向いたツールです。
主な使い方(Zoom連携)
- tldvの公式サイトで無料アカウントを作成
- Zoomアカウントと連携(OAuth認証)
- 会議スケジュールにBotを招待、または手動で呼び出し
- Botが参加して自動で録音・文字起こしを開始
- 会議終了後、記録をハイライト付きで確認・共有できる
特徴まとめ(表)
項目 | 内容 |
---|---|
料金 | 無料プランあり。有料プランは月$20前後 |
日本語精度 | ◯(やや英語寄りだが日本語も対応) |
Zoom連携 | ◎(Botが自動参加。スケジュール連携も可能) |
議事録の共有 | ◎(リンク共有・Slack連携・要点ハイライト付き) |
書き起こし速度 | ◎(リアルタイムまたは即時反映) |
注意点 | Bot参加型のため、参加者に通知が出る。正式な同意取得が望ましい |



「リンクでピンポイント再生できるって?すごいじゃないか…。オレの記憶力じゃ無理だ、それ。」
この方法が向いている人
- チーム全体で議事録を共有したい
- 要点だけを素早く整理・検索できるようにしたい
- 無料で導入できる外部ツールを探している
tldvは、単なる文字起こしツールではなく、会議をそのまま「再利用できるデータ」に変換するツールです。
話の要点をハイライトし、リンクでその部分を直接再生できる機能など、実務向きの議事録共有ツールとして非常に優秀です。



「会議が終わった瞬間に議事録も終わってる。最高だな。あとで議事録書けって言われる地獄とはもうおさらばだ。」



「ハイライト機能、検索機能…まるで“記憶を外注する”って感じだな。チームで使えばなお強い。」
6. 方法⑤:Otter.aiなどZoom連携に強い外部ツール





Otterは英語会議なら最強。だが、日本語メインの職場で使うと“カタコト議事録”になる。
選ぶ前に、自分の現場を冷静に見ろ。
Otter.ai(オッター)は、英語圏を中心に広く使われているAI文字起こしプラットフォームです。
Zoomとの公式連携機能があり、Botを自動で会議に参加させて録音・文字起こし・共有まで一括で対応してくれます。
日本語にも対応していますが、精度は英語に比べるとやや劣るため、英語中心の会議で特に力を発揮するツールです。
主な使い方(Zoom連携型)
- Otter.aiに無料登録し、Zoomアカウントと連携
- Zoomの会議スケジュールにOtter Botを招待
- 会議開始と同時にBotが参加し、自動で録音&文字起こし開始
- 会議終了後、内容がOtterのダッシュボードに自動反映
- 発話者ごとの分離やキーワード検索、要点整理が可能
特徴まとめ(表)
項目 | 内容 |
---|---|
料金 | 無料プランあり(600分/月) 有料プランは月$16.99〜 |
日本語精度 | △〜◯(日常会話は可能だが専門用語・固有名詞は誤認識の可能性) |
Zoom連携 | ◎(公式Botによる自動参加。カレンダー連携も可能) |
書き起こし速度 | ◎(即時または会議終了直後に反映) |
議事録編集・共有 | ◯(話者分離・要点強調・共有リンクあり。PDF書き出しも対応) |
注意点 | Botの自動参加により、参加者に通知される。英語精度は高いが日本語利用は要確認 |
他のZoom連携対応ツール
ツール名 | 特徴 |
---|---|
Sloos(日本) | Zoom会議を自動分析。感情や話者分離も可。議事録・要約付き |
Fireflies.ai | Zoom・Teamsなどに対応。リアルタイム文字起こし+CRM連携機能あり |
Colabel(日本) | 医療・法律業界など専門職向け。Zoom音声の高精度テキスト化を重視 |
この方法が向いている人
- 英語を中心とした会議を行うグローバルチーム
- Zoomとの自動連携で記録を取りたい
- CRMやSlackと連携した業務フロー全体で活用したいユーザー
Otter.aiは、「Botによる自動化 × 英語会議の実用性」という点で群を抜いています。
一方で、日本語精度には限界があるため、日本語主体の会議ではNottaなどの選択肢の方が適しています。
7. 目的別おすすめの選び方【無料・チーム共有・高精度】
Zoom会議の文字起こしには、さまざまな手段があります。
どれが最適かは、「何を重視するか」によって変わります。
ここでは「無料で使いたい」「チームで共有したい」「とにかく高精度がほしい」という3つのニーズに分けて、おすすめの方法を整理します。
無料で始めたい人におすすめ
おすすめ手段 | 理由 |
---|---|
tldv(無料プランあり) | Zoomと連携してBotが議事録を生成。無料でも十分使える |
Zoom録画+手動入力 | 無料アカウントでも録画可。根気さえあればコストゼロで運用可能 |
※Nottaも録音120分/月までは無料なので、試す価値あり。
チームで議事録を共有したい人におすすめ
おすすめ手段 | 理由 |
---|---|
tldv | 要点のハイライト・タグ・共有リンクが便利。Slack連携も対応 |
Otter.ai | Zoomスケジュールと連携し、Botが自動で記録してチームで共有可 |
精度を最重視したい人におすすめ
おすすめ手段 | 理由 |
---|---|
Notta | 日本語の精度が非常に高く、業務用として使えるレベル。PDF出力も可能 |
手動起こし | 最も正確だが時間がかかる。短時間の会議なら選択肢に入る |
一覧表:目的別の最適解まとめ
目的・条件 | ベストな選択肢 |
---|---|
無料でまずは試したい | tldv または 録画+手動文字起こし |
チームで素早く共有したい | tldv または Otter.ai |
精度・業務利用が最優先 | Notta |
このように、使い方の目的を明確にするだけで、最適な手段はすぐに見えてきます。
すべての会議を完璧に記録する必要はありません。
まずは1つの会議で導入してみて、業務フローに合うか試すところから始めてみてください。
8. よくある質問(Q&A)
Q1. Zoomに無料で使える文字起こし機能はありますか?
A. Zoom本体には無料ユーザー向けの正式な文字起こし保存機能はありません。
ただし、録画機能(ローカル保存)は使えるため、録画→手動文字起こしという手段であれば無料でも対応可能です。
また、tldvやNottaには無料プランがあり、文字起こしを試すことができます。
Q2. Zoomの有料プランでは文字起こし機能がついてきますか?
A. はい。Zoom Pro以上のプランでは、「自動文字起こし(Auto Transcription)」機能が使えます。
ただし、日本語の精度は高くなく、英語での使用を前提とした設計になっています。
Q3. 録音や文字起こしは会議参加者にバレますか?
A. 録音方法により異なります:
- Zoomの録画機能:開始時に全参加者に通知されます
- tldv・Otter.ai:Botが参加するため表示されます(同意取得が望ましい)
- Notta:ローカル録音のため通知は出ませんが、倫理的に同意取得は必須
Q4. 日本語で精度が高い文字起こしツールはどれですか?
A. Nottaが最も日本語精度が高いとされています。
文脈理解・話者識別・編集機能なども充実しており、業務レベルの議事録作成に対応できます。
Q5. Zoom以外でも使えますか?
A. はい。Notta、Otter.ai、tldvはすべてGoogle MeetやMicrosoft Teamsなどにも対応しています。
Zoom専用ではないため、複数のWeb会議ツールを併用している職場環境でも柔軟に使えます。
9. まとめ:Zoom議事録の自動化は今こそ始めどき
Zoom会議が当たり前になった今、議事録を「誰かが手作業で残す時代」は終わりつつあります。
文字起こしの精度向上、AIツールの充実、そして録音環境の整備によって、会話をそのまま“記録”に変える環境が整っています。
あなたに合った方法を、今日から1つ試してみよう
- 無料で気軽に試したいなら → tldv
- 精度・業務利用を重視するなら → Notta
- 録画を活用して丁寧に整理したいなら → 録画+手動文字起こし
- 英語の会議や海外チームなら → Otter.ai
ツール選びに迷ったときは、まず1つだけ導入してみて、
「文字起こしがある会議」と「ない会議」で、どれほど作業が変わるかを体感してみてください。
最後に:議事録作成を“やらなくていい仕事”にしよう
記録を取ること自体が目的ではなく、
後から内容を共有し、行動につなげるための情報を残すことが、議事録の本質です。
そのためには、自動化・省力化は避けて通れない選択肢です。
もしまだ文字起こしツールを使ったことがないのであれば、
まずはNottaやtldvの無料プランから、今日から一歩を踏み出してみましょう。
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