動画編集者必見!NASの選び方とおすすめモデル7選【大容量・高速】

動画編集を本格的に始めると、4Kや8Kなど高画質な素材であっという間にパソコンのストレージがいっぱいになってしまいませんか?
SSDや外付けHDDだけで済ませていると、すぐに容量不足になったり、データの受け渡しで時間を取られてしまったりと、作業効率が悪くなりがちです。そんなときにおすすめしたいのが「NAS(ナス)」と呼ばれるネットワークストレージです。
NASを導入すれば、大容量の動画データを一か所で管理できるだけでなく、複数のパソコンから同時にアクセスできるので、チームで作業する場合にもとても便利です。これからNASが動画編集に最適な理由、選び方のポイント、そして編集者にぴったりのおすすめモデルをやさしく解説します。


そもそもNASってなに?初心者向けに超やさしく解説

NASは「Network Attached Storage(ネットワークに接続されたストレージ)」の略で、かんたんに言うと「みんなで一緒に使える大きな外付けHDD」のようなものです。
普通の外付けHDDは1台のパソコンに直接USBでつなぎますが、NASは自宅やオフィスのWi-Fiルーターに接続します。すると、同じネットワークにいるスマホやPC、タブレットなど複数の機器から同時にアクセスできるようになります。家族やチームでデータを共有したり、どの端末からでも同じ動画を見たりできるのが最大の魅力です。

「みんなで使えるHDDって考えればOKだ。これ一台で家族やチームの動画共有が一気にラクになるぞ!」
NAS本体にはHDDやSSDを入れる場所(ベイ)があり、RAID(複数ドライブで安全性を高める仕組み)を使えばHDDが1台壊れてもデータを守れます。また、メーカー提供の専用アプリを使えば外出先からでもインターネット経由で自宅のNASにアクセスでき、動画を見たりデータをダウンロードできます。
「NASってサーバーみたいで難しそう」と思う方も多いですが、最近はスマホ感覚で使える日本語対応ソフトが付属していて、初めてでも意外と簡単に使えます。
NASが動画編集者に適している理由
動画編集では大きなデータを取り扱うため、USBメモリや外付けHDDでの受け渡しはとても非効率です。でもNASがあれば、自宅やオフィス内で同じネットワークに接続されたパソコンやノートパソコンから、いつでも素材にアクセスできるようになります。
また、高速な通信規格に対応しているNASを選べば、NAS上の動画素材を直接編集することも可能です。4K動画のような大容量データでも、NASと編集用パソコンを高速LANで繋げばサクサク編集が進み、作業がとても快適になります。
さらにRAIDという仕組みを活用すれば、HDDが1台壊れてもデータを守れるので、大切な動画を長期的に保管したいクリエイターにとって非常に心強い存在です。
RAID(レイド)は「Redundant Array of Independent Disks(複数の独立したディスクをまとめて使う仕組み)」の略で、複数のHDDやSSDを組み合わせて、データを安全に保管したり、高速に読み書きできるようにする技術です。
例えば、RAID1という仕組みを使うと、2台のHDDに同じデータを同時に保存できます。もし1台が故障しても、もう1台に同じデータが残っているので、大切な動画を失わずに済むんです。RAIDはバックアップの代わりではないですが、突然の故障からデータを守る強い味方になります。
動画編集向けNASの選び方ポイント3選
動画編集でNASを選ぶときに大切なポイントを、初心者でも分かりやすく3つに絞って解説します。これを押さえておけば、後悔のないNAS選びができますよ。
容量とベイ数は将来的なデータ量を考えて選ぶ
動画データは1つのプロジェクトでも何十GBにもなることがあり、今は余裕があると思っても1年後にはいっぱいになってしまうケースがよくあります。NASはHDDを入れる「ベイ数」が多いほど容量を増やしやすく、2ベイ以上あればRAIDを組んでデータの二重化も可能です。長く使うことを考え、余裕を持ったベイ数を選ぶと安心です。



「後から『もっとベイ数あれば…』って嘆く人を何人も見てきたぞ!NASは長く使うものだから、余裕を持って選ぶんだ!」
転送速度は2.5GbE以上に対応しているかがカギ
動画編集では素材データを頻繁に読み書きするため、転送速度は非常に重要です。1GbE対応のNASだと4K以上の大容量動画で速度が足を引っ張ることがあり、編集中にイライラすることも。2.5GbEや10GbEに対応したモデルを選べば、NAS上のデータを直接扱ってもスムーズで、作業効率が大幅にアップします。編集用PC側も対応LANポートを揃えれば、NASのパフォーマンスを最大限に引き出せます。



「速度は妥協するな!転送が速いだけで編集作業がマジで快適になるぞ!」
RAID対応でデータをしっかり守れるかも重要
NAS選びで忘れがちなのが「RAID対応」です。RAID1以上に対応しているNASであれば、HDDが1台壊れてもデータを守れます。特に仕事で使う大切な動画データは、二重化しておくことでトラブル時のリスクを大きく減らせます。RAID構成に対応しているか、どんなRAIDレベルまで選べるかもチェックしておきましょう。



「RAIDは『保険』だと思え!HDDはいつか壊れる。RAIDでリスクを減らすんだ!」
動画編集におすすめのNASモデル7選
ここからは、動画編集者にぜひ検討してほしいNASを7モデル紹介します。
それぞれにおすすめポイントやスペックもわかりやすく解説していくので、自分の作業環境や予算に合ったモデルを選ぶ参考にしてみてください。
Synology DS220+
項目 | 内容 |
---|---|
ベイ数 | 2ベイ |
CPU | Intel Celeron J4025 |
メモリ | 2GB(最大6GB) |
転送速度 | ギガビットLAN |
RAID対応 | RAID0/1 |
価格帯 | 約50,000〜60,000円 |
DS220+は2ベイ構成でコンパクトながらもIntel製の高性能CPUを搭載しており、4K動画も快適に編集できます。操作感はスマホアプリのように直感的で、NAS初心者でも簡単に扱えるのが大きな魅力です。
RAID1に対応しているため、動画を二重化して保存できる安心感もあります。外出先からアクセスできるQuickConnect機能も用意されていて、外での打ち合わせや移動中でも素材を確認できるのは便利です。価格はおおよそ50,000〜60,000円前後で、個人クリエイターでも手が届きやすいモデルです。
QNAP TS-464


項目 | 内容 |
---|---|
ベイ数 | 4ベイ |
CPU | Intel Celeron N5095 |
メモリ | 4GB(最大16GB) |
転送速度 | 2.5GbE×2 |
RAID対応 | RAID0/1/5/6/10 |
価格帯 | 約90,000〜110,000円 |
TS-464は4ベイ構成で、2.5GbE×2ポートを搭載しています。複数人での同時作業でも通信が安定しているため、小規模編集チームにぴったり。HDMI出力があるので、NAS自体をメディアサーバーとして活用することも可能です。Intel製4コアCPUと最大16GBまで拡張できるメモリを備え、将来的にSSDキャッシュを追加してさらなるスピードアップもできます。価格は90,000〜110,000円ほどで、チーム作業に本腰を入れたい方におすすめです。
Synology DS923+


項目 | 内容 |
---|---|
ベイ数 | 4ベイ |
CPU | AMD Ryzen R1600 |
メモリ | 4GB(最大32GB) |
転送速度 | ギガビットLAN×2(10GbE拡張可) |
RAID対応 | RAID0/1/5/6/10 |
価格帯 | 約100,000〜120,000円 |
DS923+は4ベイ構成で、AMD Ryzen R1600 CPUを搭載した高性能モデルです。2つのギガビットLANポートを標準搭載し、オプションで10GbEにも対応できます。RAID5やRAID6を組めるため、大容量動画の保存に加えて高い安全性を確保できます。さらにSSDキャッシュにも対応しているので、頻繁に使うデータは爆速でアクセス可能。将来的にチームやプロジェクトが拡大しても耐えられる余裕があり、長く安心して使いたい方におすすめです。価格帯はおおよそ100,000〜120,000円ほどです。
QNAP TVS-h674


項目 | 内容 |
---|---|
ベイ数 | 6ベイ |
CPU | Intel Core i3-12100 |
メモリ | 16GB(最大128GB) |
転送速度 | 2.5GbE×2(10GbE拡張可) |
RAID対応 | RAID0/1/5/6/10 |
価格帯 | 約250,000〜280,000円 |
TVS-h674は6ベイ構成で、Intel Core i3-12100を搭載したプロ向けモデルです。4コア8スレッドの強力なCPU性能で、8K動画のような超高解像度素材の扱いも余裕。標準で2.5GbEを2ポート備え、PCIeスロット経由で10GbEも拡張できます。RAID構成も多彩で、大規模プロジェクトや編集チーム向けにおすすめです。HDMI出力もあり、NAS単体を映像確認用サーバーとして使えるのも便利。価格は約250,000〜280,000円と高価ですが、最高性能を求める方には最適です。
Asustor Lockerstor 4


項目 | 内容 |
---|---|
ベイ数 | 4ベイ |
CPU | Intel Celeron J4125 |
メモリ | 4GB(最大8GB) |
転送速度 | 2.5GbE×2(10GbE拡張可) |
RAID対応 | RAID0/1/5/6/10 |
価格帯 | 約85,000〜95,000円 |
Lockerstor 4は4ベイNASながら、2.5GbE×2ポートを標準搭載しており高速通信が可能です。CPUにはIntel Celeron J4125を採用し、RAID5/6対応でデータ保護性能も十分。10GbE拡張もできるため、将来的により大きなチームや高負荷編集にも対応できます。
価格帯は85,000〜95,000円とコスパが高く、初めてのNAS導入から長く使い続けたい方におすすめです。RAID構成の柔軟性と拡張性を重視するなら検討する価値ありです。
TerraMaster F4-423


項目 | 内容 |
---|---|
ベイ数 | 4ベイ |
CPU | Intel Celeron N5105 |
メモリ | 4GB(最大32GB) |
転送速度 | 2.5GbE×2 |
RAID対応 | RAID0/1/5/6/10 |
価格帯 | 約70,000〜85,000円 |
F4-423は4ベイ構成で、Intel Celeron N5105 CPUと2.5GbE×2を搭載。価格は70,000〜85,000円ほどで、ハイパフォーマンスながらも非常にリーズナブルです。日本語対応ソフトが用意されており、初心者でも安心してNASを運用できます。SSDキャッシュにも対応しているので、読み込み・書き込み速度をさらに強化可能。少人数チームや個人での高画質動画編集環境に最適なコストパフォーマンス重視モデルです。
1823xs+


項目 | 内容 |
---|---|
ベイ数 | 8ベイ |
CPU | AMD Ryzen V1780B クアッドコア |
メモリ | 8GB(最大32GB) |
LAN | ギガビット4ポート(10GbE拡張対応) |
推奨用途 | プロチーム、大量データ管理 |
価格帯 | 約300,000〜350,000円前後 |
8ベイ搭載で大容量運用に最適なSynologyのハイエンドモデル。RyzenクアッドコアCPUと8GBメモリを標準搭載し、高解像度動画の編集にも余裕で対応可能。SSDキャッシュや10GbE拡張にも対応しており、大規模チームでの同時作業や制作現場のサーバー用途にも頼れる一台です。長期にわたって安心して運用できる耐久性も魅力。
NAS導入時の注意点と運用のコツ
NASを使い始めたら、データを守るための運用がとても大切です。
RAIDを設定しておけばHDDが1台壊れてもデータは守られますが、RAID自体がバックアップではないので、定期的に別のHDDやクラウドへコピーを取っておくとより安心です。NAS本体の温度管理やHDDの劣化具合も定期的に確認しましょう。
また、NASを外出先から利用できるリモートアクセス機能を使えば、ロケ先やカフェでも素材を確認でき、急なクライアント対応もスムーズになります。ただしセキュリティ面には十分注意し、強力なパスワード設定やNASの管理者アカウントを必要以上に共有しないようにしましょう。



「運用をサボると痛い目見るぞ!RAIDとバックアップで二重三重に守れ!リモートアクセスも便利だが、セキュリティは徹底しろ!」
まとめ
今回ご紹介した7モデルは、どれも動画編集に特化して選んだものばかりです。
NASを導入することで、動画データの保管・管理が楽になるだけでなく、作業効率も大きく向上します。4K以上の高画質素材を扱う場合は特に、NASの選定で作業環境が変わると言っても過言ではありません。ぜひ自分に合ったNASを見つけて、動画編集をもっと快適に進めてください。
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